医療関係者の方へ(研修医・学生)

大阪市立大学大学院医学研究科麻酔科学講座

教授挨拶

診療部長挨拶

ご挨拶

2020年4月1日より大阪市立大学大学院医学研究科麻酔科学 教授を拝命いたしました森です。

当講座は、これまで、初代藤森 貢名誉教授、第二代浅田 章名誉教授、第三代西川 精宣名誉教授のご尽力、そして多くの諸先輩・医局員の支えのもと大きく発展してきました。大阪市立大学医学部建学の理念「智、仁、勇」にもとづいて教育および研究の一翼を担い、また麻酔科・ペインクリニック科として、大学病院の医療に貢献しています。

 

診療

当麻酔科の主たる活躍の場、大阪市大病院中央手術室では、さまざまな医師やスタッフの協力により、年間1万件を優に超える手術が行われています。高度先進医療も多く行われています。そのうち麻酔科管理症例は約6,000件(緊急手術 約600件)あり、我々は、日々麻酔診療、チーム医療に真摯に向き合っています。近年、目覚ましい医療の進歩は重大な併存疾患を持つ患者様にも手術・麻酔の安全性を高めました。一方で高齢人口の増加にともない重症患者様へ手術・麻酔を施行することが急速に増えています。幅広い診療科のバラエティーに富む手術症例そして増え続ける高リスク手術症例の麻酔・周術期管理をより安全に質の高いものするためには、麻酔科医の幅広い知識と経験・技術が不可欠です。危機管理や医療安全、麻酔科がカバーする幅広いサブスペシャリティの充実、多職種チームによる周術期管理の質向上なども重要となってきています。医療の発展や社会の変化が進む中、麻酔・全身管理のみならず周術期管理のプロ集団として謙虚に努力して進化を続け、患者様と社会の期待に応えてゆきたいと思っています。

当科ではペインクリニック診療を行っており、緩和医療チームにも従事し、疼痛治療の専門家として、痛みに悩む患者様の治療を行っています。また救急医療、集中治療との連携にも力を入れています。

麻酔科医が患者様と接する時間は短く、ややもすれば無機質な医療ととらえられがちですが、我々は一人でも多くの患者様が笑顔になれるように、温かみのある医療を心がけてゆきたいと思っています。

教育

学生、初期研修医には、将進む診療科に関わらず、麻酔科学を通して全身管理というものを、誇りと情熱をもって指導しています。麻酔科研修プログラムでは、プロとしての自覚と幅広い視野を持った、将来社会に貢献できる良医を育成すること、それが大学の使命と思っています。大阪近辺の大きな病院と研修協力を行なっていることも当プログラムの魅力です。大学院は大学病院ならでは、将来の研究指導者の育成が目標です。医局員一人一人の個性を大切に、才能を伸ばせるよう目を配りながら、出会いや縁を大切に国内外の人材交流も行なってゆきたいと考えています。

研究

当教室は、開設当初からの局所麻酔薬の臨床・基礎研究を継承しながら、現在では、循環管理に関する臨床研究、基礎研究では主にパッチクランプ法(単離細胞、脊髄スライス、in vivo)、マイクロダイアライシス、共同実験機器施設の機器を用いて、麻酔薬・鎮痛薬の作用、疼痛機序、神経保護に関する研究を行っています。まだまだ、わかっていないこと、やることはたくさん残されています。麻酔管理をより安全で質の高いものにする、疼痛治療を向上させる、術後の回復や患者予後を改善させる、これが我々の研究目標です。現在、ノースウェスタン大学との研究交流がありますが、これからも学内外問わず共同研究を積極的に推し進めてゆきたいと思っています。

 

大阪市大病院は、天王寺駅からのアクセスも良く、天王寺・阿倍野エリアという昔ながらの情景をところどころに残しつつ、あべのハルカスなど近代的な光景とが融合した活気のある街にあります。私たちと一緒に楽しんで仕事をしたいという人を歓迎いたします。